スクラムマスターとして僕がやっていること、あとバーンダウンチャートの話(ShanonAdventCalendar2016 - 17日目)

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これは Shanon Advent Calendar 2016 の 17日目の記事になります。

こんばんは、開発の土田です。

僕は 2014年の1月から、約3年くらいスクラムマスターをやっています。そこで、これまでやっていたこと、普段やっていることなどについて、つらつらと書いていこうかと思います。

スクラムマスターとして

上記の通り、約3年くらいやってますが、ずっと開発と兼任でやっていて、自分のチーム1チームだけ見ています。スクラムマスターとしては研修とか受けたことはなくて、本などを読んで、「見よう見まね」でやっている感じです。

チーム編成について

チームは大体プロジェクトごとに変わっています。基本的には大きく変えない方針なので、プロジェクトごとにチームは変わりますが、大きくは変わらない、といった感じです。(何人か入れ替わることはあるけど、全とっかえみたいな変更はあまりないです)。チームの規模は、一番大きなときはプロダクトオーナー入れて7人でしたが、基本的には4-5人くらいでやっていることが多いかな、という印象です。プロダクトオーナー1、 開発兼スクラムマスター1(=僕)、開発1、QA1 の編成がもっとも多いように思います。(今もちょうどそうです)

定例的なものについて

スプリントは1週間でやっています。月曜開始、月曜終了です。(月曜日にスプリントレビュー、振り返り、計画ミーティングを全部やっています)。昔は全チームこのスケジュールだったのですが、今はチームごとに開始、終了はバラバラになっています。(チーム数が増えたため。スプリントはどこも1週間のハズ)

ミーティングの時間はスクラムのタイムボックスに大体従うようにしていて、(例えばスプリントレビューは一週間スプリントなので1時間)、予定時間より多少早く終わることはありますが、1時間のミーティングが10分で終わることはないように気をつけています。(いくら何事もなくても、10分で終わるのは異常なのでそういうときは逆に何か問題がある、と考えています。)

毎日のデイリースクラムは僕のところは朝 10:45 にやっています。開催時間はチームごとにバラバラですね。(多分僕のチームが一番遅いけど、これは以前のメンバーの出社が遅めだった為のレキシテキケーイですね)。特に変わったことはなくて、前営業日にやったこと、今日やったこと、なんか困ったことを話しています。

指標について

スクラムというか、プロジェクトの指標は昔は色々取っていましたが、今はベロシティとバーンダウンチャート以外はあまり見ていないです。これらはツール(Pivotal Tracker)でも見れますが、ちょっとした事情があって、僕は手書きしています。

バーンダウンチャートについて

バーンダウンチャートは、普通の予定線と実際の進行の線を書いてるのに加えて、「プロジェクト当初基準の」線を足しています。多分これ割と珍しいと思います。

何を言ってるかあまりよくわからないと思うので、例を出すとこんな感じです。


黄色い線が「最初の見積もりと期間」で、緑の線が「今の見積もりと期間」です。それに対して、青が当初の基準での実線、赤が今の実線です。

この例ですと、見積もりの合計も増えてますし、期間も長くなっています。(見積もりが甘すぎたので、リスケさせてもらったのかな。あんまり覚えていない。。。)。青線を見ると、当初より機能追加などが無かったとしても大幅に遅延していることが分かって、「ちゃんとスケジュールと見積もりを見直してよかったな」、といった感じです。(当初スケジュールより遅れているのは良くないですが)

なんでこんな風にしているかというと、「元のスケジュールだとどんな感じだっけ?」というのが知りたかったからです。

今ではほぼ無くなりましたが、昔は「無謀で間違った見積もり」だったり、「無茶なスケジュール」だったりした時に、後で振り返れないと前に進めないかな、と思ったためです。これ単体だとあまり意味はありませんが、例えば「そもそもスケジュールが無理だった」とか「見積もりが甘かった」とか「見落としが多かった」とか「追加要望が多かった」とか「変更対象のコードが闇すぎて全然進まなかった」とか、どこで遅れたのか、何が悪かったのか考えるための判断の一助にしています。

バーンダウンチャートの例

上記以外のバーンダウンチャートが実際どんな感じだったのかを公開します。僕たちのチームの歴史(?)がいろいろ見れてなかなか面白いです。


今やってるやつです。一瞬予定より遅れましたが、今はオンスケ。見積もりもあんまりずれてないですね。



これは比較的最近のやつかな。スケジュールが多少見直されてます(見積もりも何度か直してるけど、結局当初と同じポイントになったみたい)が、概ね順調、といった感じです。予定よりは伸びたけど、リリースタイミングは予定通りできたはず。


これは期間はそのままで、ポイントだけちょっと増えた感じです。青線がマイナスになってて、若干意味がわからない感じで、この辺の見辛さがよくないなぁ、と思っています。

なので、本当はこれやめたくて、見積もりもスケジュールもずれないのが本当は一番良いので、そっちの方向に頑張れるといいな、と思っていたりします。プロジェクト自体は(多少遅れたけど)順調に終わった方です。


最後はこれ
もう完全に意味がわからない感じですが、見積もり(ポイント)が大幅に追加されて、そのせいもあって、大きく2つある機能のうち、最初の一つだけリリースしたタイミングで事実上の打ち切りになったため、こうなりました。(打ち切ったのだから、緑の予定線は本当は直さなきゃいけないのかな。面倒なのでやってません)

これは、スクラムマスターのだいぶ駆け出しの頃で、自分もチームメンバーも(主にスクラムでの開発の)経験値が低かったし、その一方でソースコードの修正箇所が既存の難易度の比較的高い部分だったこともあり、いろいろ難しかったのを覚えています。こういうことはもう二度と無いようにしたい。

と、いうわけで、「プロジェクトって難しいなー」と思いつつ、この辺りでスクラムとスクラムマスターとバーンダウンチャートの話を終えようかと思います。

ではでは。


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