第7回 Quesに参加してきたよ!

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こんにちは!
inomata@qaです。

去る11/20にQuesというQAのイベントに参加してきました。

公式
https://atnd.org/events/71474




何気にQuesは前回も参加しています。
http://shanon-tech.blogspot.jp/2015/05/6ques.html


Quesは事例と学術的な話題が聞けてなかなかに面白いイベントです。
今回の会場はヤフー株式会社さんで、オフィスがキレイすぎてうらやましいです。


では、今回も聞いてきた話を意訳を含めつつまとめます。
あと、発表資料はweb上にアップされるとの事です。 

アジャイルとテスト自動化の事例

Yahoo株式会社さんでscrumチームで自動テストを導入したときのお話でした。自動化を導入して上々の成果を挙げられたみたいです。課題に関しては弊社でも同じ問題を抱えているみたいでした。。
 

・開発はscrumでチームを組んで開発を行っている。開発とQAが同じチームで協調し合って作業している。また、チームはリリースの権限、責任をもっていて、独立性を持ってやっている。
・自動化支援チームが別に組織されていて、今回開発チームはその支援を受けて自動テストを導入した。

・リリース後のクリティカルな問題を防ぎたいという動機から始まった。
・マインドとしては頻繁にテストをしないといけないのでしんどい!けどはしょるのは嫌だ!という事で自動化の導入を決意。
・数々の困難を乗り越え、クリティカルの問題を事前に検知する、という目標としては上々の結果を得た。(導入後は問題が起きていない)
・導入は通常の開発に対して20%の作業量で実施。これで大体半年かかった。もし集中して取り組めば1月くらい?

・得た成果として、クリティカルな問題の事前検知に成功。また副作用としてチーム全体が品質を意識して開発に取り組むようになった。
・バグじゃないのにテストが失敗する、という課題があり現在試行錯誤中とのこと。

テスト分析の話

こちらは、うって変わってテストのプロセスのうちのひとつ、テスト分析に関するお話です。わりともやもやしていた領域なので、今回のお話を聞けて理解することができました。

・テストのプロセスは、
  分析→設計→実装→実行
の工程がある。今回は分析の話。
・テスト分析とはテストベースを元にテスト条件を識別する活動。わかりやすく言うと、仕様書や要件定義書といったテストの元ネタになりそうな情報から、テストのポイントになる部分(テスト観点)を探しだす活動

・この分析という活動には以下の効果もできる。
 - ドキュメントレベルでの欠陥の発見
 - テスト対象への理解
 - テスト容易性の判断

・分析という行為は結果が人によって異なる。なので必ずレビューしてもらう事が大事。さらにはステークホルダーの合意を得ることが大事。

一方結果が人によって異なる性質があるので、その表現方法も人によって異なる。つまりレビューしにくい。このあたり、方法論を確立すれば、表現方法も決まり、レビューしやすい形式になる。
しかし分析の分野は、発展途上でこれといった方法論が確立されていない。現在提唱されているものとしては、
 - VSTeP
 - ゆもつよメソッド
 - HAYST法
といったものがある。

・分析は開発の上流工程から始められる。テストはモノができてからはじめるものじゃない!

まとめ

自動テストは早いフィードバックを提供し、またテストを定型の作業にしてくれるので同じ品質のテストを繰り返し実行できます。またスケールされれば時間も短縮できるので、開発時間の確保も一役買います。
一方、テスト分析は上流から品質を作りこむ作業としては重要なものであり、どちらもアジャイル開発には欠かせない要素だといえましょう。
と、われながらキレイにまとまったところで今回はこの辺で。

それでは、また!
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