JaSST'13 Tokyoでチュートリアルに参加してきました!

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QAのkmtです。
年に一度のQAのお祭り、「JaSST'13 Tokyo」に参加してきました。
今年は初音ミクの音楽にミラーボールがキラキラする中はじまったJasstですが
来場されたテストにかかわる人たちはいたって冷静にスルーしていました。(さすがQA、これくらいのことでは動じませんw

さて私といえば、今年は興味のある分野のセッションが多く楽しみにしておりました。

特に楽しみにしていたのが、

イギリスでコンサルタントをされているDorothy Grahamさんのチュートリアル「テスト自動化におけるマネジメントの課題

です。

チュートリアルでは、

1.自動化の計画とマネージメント
2.マネージャーに必要な技術
3.アドバイスと解決方法の提案

といった内容が話されました。

今回は、1.自動化の計画とマネージメントについてで私が印象に残った「自動化の責任の範囲について」に関するところをお伝えしたいと思います。

まず、基調講演のソフトウエアテストのチャレンジでも話されていましたが、「自動化テストってなんなの?」といったところからはじまりました。
自動化というのは単純に書いたテストが自動で実行されるだけということを繰り返しおっしゃってたわけですが、少しでも自動化に携わった方であれば当たり前体操並みに当たり前なわけです。まあ自動化というと、人間がめんどくさいことをやってくれて、労力が減って、コストが減って、みんなハッピー!あれ?もうテ スターいらなくね?人件費減った?みたいな世界中のマネージャーの夢みたいなものがつまった何かと勘違いされている局面もあるのは事実なので Dorothyさんは最初にこのことをお話しされたんだと思います。


ちなみになぜ自動化が夢のような何かにならないかというと、テストの内容に意味がない とただ単純にキャプチャ+リプレイの繰り返しなだけで当然何の意味もありません、電気の無駄なだけですね。その内容を意味のあるものにしたり、自動化テス トをメンテしたり、自動化環境を維持するのはテスト作業にかかわる人間なのです。



次に「誰が自動化つくるの?」というお話をされました。
イギリスでは、テストする人(Tester)と自動化を作成する人(Automator)がきっちりわかれており、それぞれに責任をもつ範囲や専門とする分野が違うということをおっしゃってました。
これはグローバルソーシングパネルでもおしゃってましたが、本当にうらやましいことです。
海外では当然のように職種が分かれていて、Testerは手動でテストをする人=単純労働ではなく、何をテストするべきか、どのようなテストをするべきかと いうようなことを考えます。幅広いテストの知識をつかってテストをデザインする人であり、Automatorが作成したテストを実行し失敗した場合にその 原因を分析する人なのです。
一方AutomatorはTesterから依頼があったテストが実行できるように自動化テストを作成する人であり、テストに必要なツールを作ったり、失敗したテストのデバッグをしたりする仕事をします。また、自動化テストが常に問題なく実施できるように保守をしたり、新しいテスト作成にかかる自動化テストの費用について考えたりします。更に自動化テストというのは単純に手動テストの置き換えのみではありません。テストを実施する環境の設定やテストデータのロード、デプロイといったものの自動化も含まれます。製品の自動テストを行うということはもう1つのシステムを作って維持してのと同じなんですね。それを集中してできるというのは今の私にはとてもとてもうらやましいくてよだれがでそうです。(なんせ時間がない)

この二つの職種の両立は可能かというジレンマがあるわけなんですが、Dorothyさんは可能ではあるけれどあまりお勧めしないということでした。ある1日はTesterの仕事、その翌日はAutomatorの仕事といったようなことをすることはなかなかうまくいかないと。混乱をまねくということなのかな? まあ集中はできないのは確実ですね。またどちらも重要な場合、物理的にどちらかの進捗が遅れるよなあと兼務している私も思います。


ちなみに弊社でもAutomatorの重要性を認識しており必要だよねという話はよくでます。
まだAutomatorという職種はないのですがQAとしてプログラムやスクリプトを書いて製品の品質を高めるアプローチをしたい方、私たちと一緒にぜひ一緒にお仕事しましょう!
ご応募お待ちしております!

 

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